お知らせ

2019年09月20日
自動車OSS研修会を開催しました。

9月10日(火)、石川県地場産業振興センター本館において、当会員向けの自動車OSS研修会が開催され、35名の会員が参加しました。

テーマは「自動車OSS制度の概要と行政書士業務に与える影響について」として、2部構成で研修会が行われました。第1部を 北陸信越運輸局 石川運輸支局 登録部門 首席運輸企画専門官 主任自動車登録官 打越利子氏から、自動車OSS制度の概要およびOSSの現状、利用率向上に向けた今後の取組みの解説を受けました。第2部は、OSS制度導入から10年以上経過している愛知県行政書士会の須崎俊行先生から、OSS制度が行政書士業務に与える影響について解説を受けました。

第1部では、自動車保有関係手続に係るワンストップサービス(OSS)の概要として、自動車(登録車)の運行に必要な各種行政手続(検査登録(運輸支局)、保管場所証明(警察)自動車諸税の納税(県税))をOSSによりオンライン・一括で行うことが可能となること。いつでも、どこからでも24時間365日手続可能であることの解説を受けました。

次に、OSS可能手続きおよびOSS手続きできないもの、OSS手続きの条件についての解説を受けました。また、現在のOSS化の進捗状況として、先行して既にOSS化している地域の各手続きの件数割合を確認するとともに、石川県におけるOSS手続き可能申請の概要の解説を受けました。OSSの充実により利用率向上に向けた今後の取組みとして、自動車検査証の電子化などの説明を受けました。

第2部では、既にOSSが導入されている愛知県の車庫証明申請業務を例にOSS制度が行政書士業務に与える影響について、解説を受けました。まず、OSSにより行政書士の車庫証明申請業務取扱件数は減少傾向にあったが、そこに至った背景および現在は回復傾向にある状況について、具体的な車庫証明取扱件数の推移をもとに説明を受けました。

その一方で、OSS申請においても保管場所所在図、配置図、使用権原疎明書面(承諾書)の作成は行政書士の専管業務であることを法律、規則,通知等により確認しました。

また、実際のOSS申請の手順の流れの解説を受けました。その際、気を付けなければならない注意点に関して書類記載例をもとに確認しました。特に従来の手順と大きく異なる点は、最初にOSS申請をする時点において、事前に必要書類を作成および準備し、全ての書類が揃った状態からスタートするという点でした。この書類の記載に不備等があるか無いか又、保管場所審査手数料、標章発行手数料の納付するタイミングでその後の登録日数に差が生じること、この点がOSS申請を行う行政書士にとって責任の重い大事な部分であることを確認しました。

次に、OSS化の現在の進捗状況の説明があり、行政書士のみが全ての申請業務を代理できること。しかし、OSS申請のうちかなりの部分がまだまだ浸透していないことを受け、OSSの使用率向上が行政書士にとって自動車OSS申請業務を行っていく中で、不可欠な要素であることを確認しました。

今回の研修会は、石川県において10月15日より稼働が予定されている自動車保有関係手続に係るワンストップサービス(OSS)について、制度の概要および行政書士業務に与える影響を具体的な業務の内容から制度の今後の取組みまで実践的に学ぶ機会となりました。

まずは、OSS申請を行うための環境など準備が必須ではありますが、自動車OSSを手がけることで、自動車に限らず様々な分野で急速にワンストップサービス(OSS)化されていくこれからの社会において、その仕組みおよび取り組み方によって更に変わっていくこれからの行政書士業務を考えるきっかけになる研修会でした。

研修会資料は「会員の部屋」に掲載しております。
※当会会員の部屋ID・PASSが必要となります。
http://ishikawakai.com/Document/Details/48

広報・監察部 髙桑 雅俊

 


地場産業振興センター本館

挨拶をする向井会長

石川運輸支局 打越利子氏

第1部 研修会の様子

愛知県行政書士会 須崎俊行先生

第2部 研修会の様子

OSSとは

研修会資料

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