お知らせ

2020年3月4日
相談業務研修会を開催しました。

令和2年2月26日(水)、石川県地場産業振興センターにて「行政書士のための相談業務マスター講座」を開催しました。講師に日行連裁判外紛争手続(ADR)推進本部本部員、行政書士ADRセンター東京センター長の特定行政書士 光永謙太郎先生をお招きし、当会会員の16名が参加しました。

行政書士が行う相談業務において重要なスキルである「聞くこと」である傾聴に焦点をあてた講座内容でした。聴くワザとしてパラフレージング(繰り返し)とリフレーミング(言い換え)を参加者全員でトレーニングを実践しました。2人一組で相談者役と行政書士役となり、相談者が言った台詞を繰り返したり、言い換えたりしました。実際にやってみるととても難しく、みなさんなかなか苦戦していました。

調停やADRでは、当事者の話を聞くことがとても大事ではあるが、当事者にとってのガス抜きをする場ではないことを講師はおっしゃっていました。行政書士ADRセンターでは各当事者と別々に調停人が話しを聞くという方式ではなく、当事者双方と調停人が同席する「対話型促進型調停」の方式にて執り行っていることの説明を受け、実際の調停の場では当事者双方に対して傾聴を行い、調停人が繰り返しや言い換えをすることで、一方の当事者の言葉のニュアンスがやわらかくなって相手に伝わることになったり、当事者双方がコミュニケーションをとれたり、結果として本来の情報に当事者が気づかされたりするとのことでした。

今回の研修会では調停人が活用しているスキルである「対話促進型紛争解決手法」を応用することにより、行政書士の相談業務の向上に活かすことができることをトレーニングを通して学ぶことが出来ました。

広報・監察部 壁 眞利子

 


日行連 派遣講師 光永謙太郎先生(東京会所属)

挨拶をする濱田副会長

研修会の様子

トレーニングの様子

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